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2007年度上海ゴルフ場ランキング

文:大薗治夫
2007年9月記

上海周辺のゴルフ場は増え続けており、今や上海市内から片道1時間半以内の範囲に28箇所となっている。数年前はコースの数がプレーヤーに対して過剰だったが、昨今はローカループレーヤーの急増もありかなり予約がとりにくくなった。プレーフィーも上がってきており、非会員が休日プレーする場合1万5千円~2万円程度となる。この価格だけみると他国に比べ高めといえる。ただ、上海周辺のコースの多くは世界的に有名なデザイナーがてがけたものであり、高級コースの価格としては決して高すぎるとはいえない。

上海周辺ゴルフ場の一つの特色は、Nelson & Haworth設計事務所または同事務所のNeil Haworth氏デザインのコースが多いこと。28箇所のうち、上海・昆山・蘇州の太陽島および佘山、新天鴻名人、海寧尖山と、実に6箇所が同事務所または同氏による設計だ。どれもすばらしいコースではあるものの、フェアウェイのうねりや高低差の作り方などかなり似通っており、「同じようなコース」が増殖している感はある。なお、Neil Haworth氏は深センゴルフクラブ等、中国で数々の名門コースを手がけており、先ごろ上海に移住したとのことだ。

上海のゴルフ場ランキング

上海エクスプローラー社では2年に一度、上海周辺のゴルフ場ランキングを作成している。

ランキングの方法は、まず、弊社スタッフおよび上海在住のシングルプレーヤー等が各ゴルフ場の「戦略性」「コンディション」「美しさ」「キャディ」「クラブハウス」「レストラン」「クラブマネージメント」をそれぞれ5段階で評価し、それを平均して各項目ごとのランキングを作成する。次に各項目ごとのポイントをその項目の重要性に応じて加重平均し、総合ランキングを作成した。本年は、前回よりコースの戦略性の比重を重くし、クラブハウス、キャディ、レストランといった付帯的要素の比重を軽くしたことから、前回までとは一部順位の変動が生じている。

評価の対象としたゴルフ場は、本書に掲載されている28のゴルフ場計32コースから、オープンしてからの年月が浅くラウンドしたことのあるプレーヤーが少なかった上海穎奕安亭GC、新東海GCC、蘇州太湖GCの3コースを除いた全29コース。

2007年版上海・蘇州ゴルフ場ランキング

1位 佘山GC
2位 美蘭湖GC ノース(フォレスト)
3位 九龍山将軍GC
4位 天馬CC
5位 上海CC(青浦)
6位 リンクスGCC
7位 昆山太陽島GC
8位 上海太陽島GC オールド
9位 新天鴻・名人GC
10位 トムソンGC
11位 大上海GC
12位 海寧尖山GC
13位 蘇州金鶏湖GC
14位 上海旭宝国際高爾夫倶楽部GC
15位 三陽GCC

前回に引き続き上海一のゴルフ場との評価を得たのは佘山GC。前回ランキングを行ったのは2005年夏だが、その年の秋より毎年、タイガーウッズをも招いて「HSBC Championship」が開催されており、それがまた本コースのプレミアムとなり名門としての名前を一層高めている。前回ランキング以降、いくつもの名コースがオープンしたが、佘山はそれらに対して頭一つ出たリードを保っている。

2位は美蘭湖GCノース。美蘭湖GCにはノースとサウスの2コースがあり、うちサウスコースの方はビジタープレーも受け付けるがノースコースは佘山同様、会員同伴でなければプレーができない。プロのトーナメントが開催できるコースとしてつくられており、HSBC Championshipの開催を佘山と争ったのだそうだ。

3位には九龍山将軍GCが入った。上海隋一の山岳コースの9ホールと、それと全く対称的な海浜コースの9ホールからなる。変化に富み、美しく、かつかなり戦略性の高いコースだ。ただ、2007年秋現在、芝のコンディションが良くなく、その分で佘山と美蘭湖ノースに上位を譲る結果となった。2007年オープンの新しいコースで、2008年にコース横にウェスティンホテルがオープンするなど、周りの施設は今後整ってくる。次回ランキングではさらに上位も期待できる。

4位は前回2位の天馬GC。コースコンディションが良く、また豪華で内外装が美しく、かつ機能的でもあるクラブハウスを有しているゴルフ場だ。

5位から10位にかけては僅差となった。5位の上海CCは上海では老舗コースで、老朽化のためメンテナンスにやや難があるものの、さすがは世界中で数々の名門コースをてがけるRobert Trent Jones Jr.設計。完全フラットな土地に巧みに作られた芸術的ともいうべきレイアウトのコースである。

Jack Nicklaus設計のリンクスGCCは、コースレイアウトだけをとればさらに上位を狙えたが、クラブハウスが未完成のためそれぞれ6位に落ち着いた。7位の昆山太陽島GC、8位の上海太陽島GCオールド、9位の新天鴻・名人GCはいずれもNelson & Haworth事務所(またはNeil Haworth氏)設計でこれらは兄弟コースと言ってもいい。コース戦略性評価はほぼ同格だが、仮クラブハウスを使用する新天鴻・名人GCのランクが低くなった。

10位のトムソンGCは毎年プロのトーナメントが開催され、かつゴルフ会員権の高さでは佘山と双璧をなす高級コース。オープン当初はやややさしいコースだったが、バンカーが増やされたり、距離が伸ばされたりなどコースの大幅改造がなされ難コースに生まれ変わっており、今回はここまで順位を上げてきた。

<番外編~アクセスランキング>

前回ランキングでは上海市街地からのアクセスの良さも評価の対象であったが、今回ではコースの良さそのものを重視するという観点からアクセスの良さは評価の対象から外した。。そこで以下では、番外編として上海市政府庁舎を上海市の中心とし、そこからの直線距離のランキングを掲げておく。

1位 トムソンGC (10.7km)
2位 美蘭湖GC (21.6km)
3位 旗忠GC (22.6km)
4位 銀涛GC (22.9km)
5位 リンクスGCC (26.9km)
6位 佘山GC (27.7km)
7位 安亭 (28.7km)

あくまで上海市政府庁舎からの直線距離であり、日本人が多数住む上海市西側の虹橋開発区あたりからは市西側に位置する銀涛GCや旗忠GC、佘山GCなどが近いコースとなる。一方浦東陸家嘴あたりからなら、トムソンの次はリンクスが近い。


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